お掃除は閉店後

 ポンペイのご婦人方はなぜかノーパン志向があるらしい。 見せてもらった訳ではないが そう言う話しを 時折耳にする。亜熱帯の気候からすればもっともだとは思う。ムンムンムレムレより涼しい方が誰でも良いに決まっている。昔の絵や写真を見ると 腰ミノをつけている。そしてこの中がノーパンだったらしい。おっぱいは出しっぱなし 腰ミノの下はノーパン。なんとも涼しげな サマースタイルである。この流れを汲んで今日に至っているのだろうか。

 例の奥さん 又 楽しいお話しを提供してくれた。街中のクムンライトという地域で小さな店を開いていた奥さん。雑貨や缶詰め等の商品に新たに冷凍食品を加えることにした。新しく届けられた冷凍機。箱型で上に付いた蓋を持ち上げるようにする。大きさは 幅80センチ 長さ1メートル20センチ 深さ大人の腰くらいの 結構大きな冷凍庫だ。真っ白な冷凍庫が薄暗い店に生きる喜びを与えたような輝きを見せていた。奥さん張り切った。早速蓋を開けると中を覗き込んだ。新しいのになんとなくほこりっぽい。「ふかなくっちゃ」バケツと雑巾を用意した奥さん 身体半分中に入れて拭き始めた。周りはよいが底の部分に手が届かない。ちょうど鉄棒をおなかに当てて宙ぶらりんになった格好で底を拭こうとしていた。折りしもまわりの住民が新しい冷凍庫を見に集まって来ていた。外が見えない奥さん 続けている。人の声を聞きつけた時 足に反動をつけて立とうとした。天と地が反対になっていた奥さん 足を開いたまま 冷凍庫の底に沈没してしまった。慌ててバタバタする奥さんの足をつかんで引っ張りあげようとした周りの人達の目が 点!になった。「アラッ マー ノーパンじゃないの!」頭まですっぽりとスカートが覆いかぶさって足しか出てない奥さんの Y字路に 西部劇の映画で観る 【風に吹かれて荒野を転がっていく枯草】のようなものを じっくりと見い出していた
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